2017年9月の梨生産体験レポート
石川県加賀市で梨生産を体験する、まるかじりコースとひとかじりコース。2017年9月の体験コースでは梨の収穫と選果作業を行いました。そんな体験の様子のアレコレを、レポートいたします。
収穫の秋の石川県へ
さっそくドドンと梨の写真を載せましたが、9月の梨生産体験は収穫と選果作業!枝の剪定や摘花、摘果などの1年間の作業を経て、ついに梨の実ができあがる、収穫の時期です。訪れたのは3月の体験レポート(記事はこちら)でもご紹介した、石川県加賀市の奥谷梨生産組合さん。こちらでは「豊水」「幸水」「愛甘水」などの品種が育てられていますが、今回収穫するのは「幸水」。梨の収穫は8月〜10月に行われますが、品種によって採れる時期を少しづつずらしているんですね。さて、早速体験の様子を見ていきましょう!
幸水を収穫する
この日は幸水収穫の最終日。通常の収穫作業は、梨のサイズや色を見て出荷に適した状態のものを見極めてとっていきますが、最終日なので、残っている実をすべて収穫していきます。収穫用のカゴを持って梨の実を収穫していくのですが、梨は熟してくると枝から実が取れやすくなり、上に持ち上げるだけで簡単にとれるんです。左右の揺れには強いけれど、上下には弱いんですね。
梨まるかじり
もぎたての梨を、その場でまるかじりさせてもらいました!…とってもみずみずしくて、甘い!シャキッとした食感と透明感のある甘さというのでしょうか。「幸水」という品種名がよくわかる、何個でも食べられそうな美味しさです。梨は水分と糖分が豊富なので、収穫で疲れて喉が乾いたら梨をもいで食べたりするらしいですよ。うーん、うらやましいですね!
前選別
収穫ができたら次は前選別。最終的には選果場で機械選別や箱詰めを行うのですが、その前段階として梨の重さを測り、250g以下のものは省いていく作業です。加賀のブランド梨として出荷するのは250g以上のものだけという事。でももちろん250g以下のものも処分してしまう訳ではなく、それらはブランド梨とは別で市場に出すという事でした。
ここでお昼ご飯タイム
この日は天気も気候もバツグンだったので、梨の木の下でお昼ご飯を食べることに。背景が梨の収穫が終わっている部分なのが残念ですが、それにしても気持ちのいい風景です。都会での生活では味わえない開放感と空気感ですね。お弁当やお茶はこちらで用意しているのでご安心を!雑談をしながら休憩のひと時です。
選果場にて
午後からは選果場での作業。この選果場に奥谷梨生産組合の複数の農家さんたちが作る梨を一堂に集め、重さや糖度を計って選別、箱詰めし、出荷していきます。出荷先は京阪神中心なので、ここから私たちの住む所に届けられるという事ですね。
ここで体験する作業はラインに流れて来る梨を箱詰めすること。梨は機械で仕分けされ、それぞれのサイズ毎の決められた場所に自動で流れてきます。それらに傷などが無いか目視しながら、トレーや箱に詰めていく作業を行います。一見簡単そうに見えますが、これが意外と大変。というのは、タイミングによってはもの凄い勢いで梨が流れて来るからです。この日は幸水の最終日という事もあって量が多く、ひたすら動き続ける場面もありました。でもこれが意外とゲームのようで、どうやって工夫してうまく回していくかという楽しみも。
この作業を夕方まで行い、この日の体験は終了です。収穫も選果や箱詰めも、それぞれの面白さがありますね。ちなみに後日、大阪のスーパーマーケットで奥谷梨生産組合さんの梨を見かけました。その中に、もしかしたら私たちが生産を体験させてもらった梨があるのかもしれないと思うと、ちょっと嬉しい気持ちに。これも農業の喜びの1つですね。
作業内容は月ごとに変わります。時期に応じた様々な体験ができますよ。ご検討中の方はお気軽にお問い合わせくださいね。